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兵庫県佐用町 [MAP]

兵庫県西部、岡山県とのほぼ県境に位置する佐用町は、少し変わった歴史を持つ町です。元々は利神城(りかんじょう)の城下町として築かれ栄えましたが、その歴史は利神城の廃城と共に約30年で終わりを迎え、その後は宿場町として大きく発展を遂げました。東西に出雲街道、南北に因幡街道が走り、加えて町に沿って流れる佐用川によって瀬戸内海からの海産物などが運ばれたことで、平福には多くの人と物が行き来し、最盛期には因幡街道最大の宿場町と言われるほどでした。

そんな平福の町にある旧酒造場をレストランと和菓子店として、酒造を営んでいた家の邸宅を1棟貸しの宿として蘇らせました。酒造業を営んできた時の名残を感じられるよう、レストランには当時使っていた道具がそのまま残されています。

支配人兼和菓子店オーナーとレストランのシェフはどちらも平福出身。町の歴史と奥深さを丁寧に教えてくれます。利神城の在りし日の姿を思い浮かべながら、また宿場町としての賑わいに思いを馳せながら、ゆったりとした時間をお過ごしいただけます。