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島根県 出雲市 [MAP]

八百万（やおよろず）の神が集うとされる出雲大社のある島根県出雲市。その中でも東部に位置する市場町が出雲平田です。古くから人と物の交流地点として栄え、特に江戸末期から明治初期にかけてはこの地で栽培された「雲州木綿」が高く評価され、多くの船が往来する木綿の集積地として発展。

今、往時の平田を偲ばせる景観は、「木綿街道」のみで、街道内にはおよそ30 軒の町屋が残っています。
この「木綿街道」の町並みと旧石橋酒造の建築文化を守るとともに、ここで紡がれた人々の思いや歴史を発展的につなげたいという想いから「NIPPONIA 出雲平田 木綿街道」が誕生しました。

酒石橋邸と呼ばれる「旧石橋酒造」の建物は、かつての町の風情を残す木綿街道に面しています。敷地の中には酒蔵が内包され、母屋は造り酒屋として栄えた邸宅をそのまま残しているため、酒造りと日常の暮らしの両方が感じられる建物となっています。
木綿街道には昔ながらの製法にこだわる酒蔵、醤油蔵が今でもいくつか残っており、こうした古き蔵のたたずまいや醸造文化は、ここにしかない時間や景色を今に伝え、この地域だけの豊かで独特の食文化を育んでいます。

施設に併設するレストランは出雲ならではの料理や地酒、食文化を味わっていただけるオープンキッチンの空間。朝食は、平田の米や卵、調味料を使用した地元のお母さんたちの手づくりです。