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広島県福山市鞆町 [MAP]

「鞆の浦」という名称でも知られる港町、鞆。古来より、潮待ちの港として海運の要衝の地とされ、町中に多く残る歴史ある建物からも、往時の繁栄を感じ取ることができます。鞆の沖合は、九州側から流れ込む豊後水道と和歌山県側から流れ込む紀伊水道がちょうどぶつかり合う潮の境目となり、主に潮と風の力で航海をしていた時代、鞆は潮流が変わるのを待つための大事な港として機能しました。

現在も鞆に残る「常夜灯」、「雁木（がんぎ）」、「波止（はと）」、「焚場（たでば）」、「船番所」という5 つの施設は江戸時代の港湾で必須とされ、それが現在でもほぼ完全な状態で残っているのは、全国でも鞆だけだと言われています。

「NIPPONIA 鞆 港町」では、文化や人の交流地点となった鞆にある3 軒の古民家を改修し、町中に分散する宿泊施設としました。客室で使うリネンや部屋着は備後デニムとして知られる地元企業の製品、またインテリアにはかつて実際に使われていた航海用の道具を使うなど、滞在中に土地の文化を感じられる工夫をちりばめています。ゆったりと流れる豊かな鞆の時間をお楽しみいただけます。